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2006年8月31日 (木)

日記とかあとがきっぽいモノを微かに

 あとがきをちょっとだけ。

 ネタバレは無いのでご安心くださいませ。(^^


地図屋渡る河 船頭渡す河
 これはいわゆる『環境小説』です。
 まぁ、私の造語なんですが。
 雰囲気を楽しんでもらうために書いた、そんな感じです。


プチプチの漢
 おバカですね。
 はい、おバカです。
 私の“おバカ”系列は画のない漫画、そんなモノを目指して書かれています。
 しかし、本物の漫画には遠く及ばないのでそこが悲しいところです。


超!
 これはダーク路線ですね。
 初めて買った文庫本が星新一のショートショート集でして、今でも星先生の作風は私の心を力強くハグしてます。


超?
 上記作品のセルフパロディになります。
 オリジナルの主人公はかなり『イヤなヤツ』だったので思い切って『愛くるしいヤツ』にしてみました。
木島ぁ!


アリとキリギリス伝説
 有名童話のパロディです。
 言わなくてもわかってる?
 そうですか、わかりました。
「有名童話のパロディです」なんてもう言いません。
 ええ、言いませんとも。
 ゆくゆくはグーグルの『アリとキリギリス』検索でトップをとる予定です。
 ちなみに百ヶ年計画です。


自警自治組合
 未来形ファンタジー、とでも言えるのでしょうか。
 初めて書いた小説っぽいモノで、且つ初めて書いた長編です。
 私がどこぞの軍属だった頃に持っていたヤサグレ感をそのまま出しています。
 そう、テーマはヤサグレ。
 すみません、テーマは嘘です。
 ちなみに棒男のモデルは弐瓶勉作『BLAME!』の主人公だったりします。その相棒も敵のひとりがモデルです。
 大好きです、弐瓶先生の作品


仄暗い洞の中で
 純和風ホラー……を期待した方、ごめんなさい。
 ちょっと違います。
 でも……私だったらこんなのイヤです。
 怖いから。


華麗なる鈴木青年(21)の事件簿
 コメディですね。
 しかも、タイトルがまんま有名漫画のパクリですね。
 ちなみに天才とか美形とかキラキラ背景とかは出てきません。
 私はいまだ丸ごとバナナを食べたことがなくて、だから書きました。

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2006年8月17日 (木)

掌編:『おバカ掌編:華麗なる鈴木青年(21)の事件簿』

華麗なる鈴木青年(21)の事件簿


 俺は鈴木太郎{すずきたろう}(21)、探偵だ……といつかは名乗る事になる、いわゆるフリーターだ。
 俺はビッグになるぜ! 全ての計画はこの懐の『丸秘手帳』に書かれているのさ! なぜ探偵になりたいか? 決まってんじゃん、かっこいいからさ! ……なっ、そ、そこ、何を笑う! 大事だろうが『かっこいい』これは最優先事項だぜ!
 と、とにかく今朝早く俺は不審な男を見つけた。こいつはどう見てもおかしいのだ。俺はこいつの正体を暴いてビッグになるのだ。俺みたいなただのフリーターが探偵になるにはでかいネタを見つけないといけない。一発逆転で人生を変えてやる。
 今、俺の横でコンビニの雑誌コーナーに釘付けの男。こいつが俺の追っている男だ。ついさっき見つけた。こいつはさっきも言ったとおり、すごく怪しいのだ。何が、どうおかしいかと言う説明は……いらないほどに怪しい男だ。春先だと言うのに厚いコート、しかも襟を立てて着込んでいる。目深にかぶった帽子、広く眼を隠す大きめのサングラス、さらに大きなマスクまで。これはもう「私は怪しい者ですよー」と叫んでいるに等しい。
 俺はたまたま、朝早くおきて目が冴えてしまったため近所のコンビニまで来た。そして、こいつを見つけてしまったのだ。
 この怪しい男が今この時、俺の隣で漫画雑誌を立ち読みしているのだ! 間違い無い。こいつはきっと何かの事件に関係している。俺のこの眼は騙せないぜ! その分厚いコートの中から怪しい空気を感じるぜ! いくらでかいサングラスとマスクをしたって無駄さ、俺の眼はごまかせないぜ! 何か膨らんでいる右ポケット! そして、その左肩の妙な下がり方! こいつ、左の脇に重い銃を釣っているな! 右のポケットは弾倉か? 怪しい、怪しいぜ! こいつの尻尾を掴んで俺は一躍その世界で(どの世界かよくわからないが)有名になるんだ! ふっふっふ、興奮するなぁ。『新人探偵大事件を暴く!』『闇にうごめく闇を絶つ、腕利き新星!』楽しみだ、俺の名がどんな風に世界に轟くのか。
 おっ? 怪しい男に動きが! 俺は眼を正面を向けたままで視界の端に奴の動きを捉えていた。奴はおもむろに……『週刊経済』と『週刊月刊時事ニュース』を手に取った。な、なに! 『週刊月刊時事ニュース』だと? どっちなんだ! 週刊なのか、月刊なのかはっきりしろ! 気になる、気になってしょうがない!
 その時だった! 怪しい男は新たな行動に出た。それはなんと『週刊経済』と『週刊月刊時事ニュース』の間にさりげなく、それはとてもさりげなく……エロ雑誌を滑り込ませたのだ! こいつ……やはり、只者ではない。今の動き、今の間合い、全てが調和の中にあった。恐ろしい男だ。こいつは人を殺す時もさりげなくやってのけるに違いない。それはとても自然に、とても鮮やかな手口で。……俺なんかがこんなすごい男を追っても大丈夫なのだろうか?
 少し心配になってきた。こいつは間違い無い! 『プロの殺し屋』だ! 拳銃だけでなく、おそらくナイフの達人……だから、目の動きを追われないようにサングラスをしているのだ。やばい事になってきたぜ。まさか、こんなにやばいヤマだとはな。だが、俺も男だ。ここで一旗あげてやる! 怪しい男、今日が年貢の納め時だぜ! この新人気鋭の探偵(になりたいだけの本当はただのフリーター(21))がお前の尻尾を掴んでやるぜ! きっとさっきのエロ本はこれからのハードな殺しの前に読む心の安らぎなんだ。こいつは長い間こうやって心の安らぎを得てきたに違いない。なんて恐ろしい世界だ。常に緊張感を失わないその心、俺も少し見習うところがあるぜ。
 ん? とうとうレジに向かったか。な、何、今度は『丸ごとバナナ』だと! 畜生! 俺も食いたい! だが、今日はちょっと金欠だ! 悔しいがその『丸ごとバナナ』はお前の物だ……くっ。泣くな、鈴木太郎(21)、いつかお前もあれを食える日が来る! 俺がビッグになったら毎食のデザートに『丸ごとバナナ』だ! ふっ、怪しい男よ感謝しろ。お前が薔薇色の日々への踏み台となるのだっ!
 怪しい男がコンビニを出るようだ。怪しまれないようにさりげなく尾行するぜ。ささっ……さささっ……つつつ……やるな、この男! 常に後ろも警戒している。用心深く時々振り向きやがる。そのたびに電信柱に隠れる俺もさすがだぜ。
 少し歩いて気がついた。……この道は? ま、まさか、俺はまだビッグになっていないのに……いや、しかしこの坂の上には、もう……。そうなのだ、この道の上にはもう俺の家しかないのだ! まさか、俺がビッグになる前に始末しに来たのか? だが、それなら俺が隣にいた時に気付くはずだ。そ、そうか、こいつ、かなりの腕だが、同じくらいにおっちょこちょいなんだ! わかってきたぜ、こいつは俺の家の前でエロ雑誌を読んで心を落ち着かせながら『丸ごとバナナ』を食べるつもりなんだ。その後で、俺を……。しまったぜ! まさか、そんなにその世界(どの世界かは相変わらずわからないが)で有名になっていたとはな。俺としたことが……あまりに輝きすぎていたのかっ?
 なにっ、奴が俺の家に入っていく! なんて事だ。エロ雑誌と『丸ごとバナナ』は仕事の後で楽しむのか? このままでは俺の家族が危ない! ヤルしかない! 俺は意を決して奴に飛びかかった。
 ところが俺は……手前の階段で思いっきりこけてしまった。マズッ! こ、殺される!
「何やってんだぁ? 太郎」
 はぁ?
「え? お、親父?」
「おめぇ、自分の親父の顔も忘れたんか?」
 怪しい男がサングラスとマスクを取る。
「お、親父ぃ! お、親父は殺し屋だったのか?」
 くっ、しまった! 口走ってしまった! もう後がない!
「頭ぁ、どっか打ったんでねぇか? おめぇ」
「だ、だって親父、不自然な左肩! 膨らんだ右ポケット! でかいサングラスにマスク! 目深にかぶった帽子に分厚いコート! こ、殺し屋……じゃないんか?」
「あほかおめぇ。肩はただの寝違い。ポケットの中身もほれ……タバコと財布じゃ。だいたい俺はもとから花粉症やげ。マスクもサングラスもそのためじゃろが。風邪もひいとるから暖かくしとらんといかんしのぉ。この帽子もおしゃれじゃ、おしゃれ」
 なんという事だ。怪しい男は……俺の親父、鈴木貴之{すずき たかゆき}(50)その人であった。俺としたことが……ふっ、俺もまだまだかけだしって事か。まぁ、はじめは誰でもこんなもんだろうさ。はっ! そういえば。
「親父ぃ! 見ぃーたぁーぞぉー。エロ本、買ったじゃろ? 俺は見とったんもんねぇ、もう逃げられんなぁ。お袋に言っちゃおうかなぁ、っと」
「た、太郎! ちょっと待て、ちょっと待て! 早まるな! わ、わかった、これで手を打とうやないの。これをやる。だから、この事は母ちゃんには内緒にしてくれんか。頼む!」
 親父は振るえる手で『丸ごとバナナ』を差し出した。
「わかった。手を打とう」
 ひとつのヤマが解決した。しかし、今日も明日も事件は俺を待っている。ふっ、朝日がまぶしいぜ!

 了












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2006年8月 8日 (火)

長編:『自警自治組合』

 自警自治組合

 Vol.1
 03『沈黙のヴェール』
 04『名』を追加しました。

http://www.k4.dion.ne.jp/~kemu/


※現在閉鎖中です

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